2007年10月27日

社員をサーフィンに行かせよう

台風のおかげでフットサルがキャンセルになってしまい、今日は家でのんびり読書をしていました。今日読んだのは、先日有楽町の本屋で偶然見つけた『社員をサーフィンに行かせよう(原題 Let my people go surfing)』という本です。

社員をサーフィンに行かせよう―パタゴニア創業者の経営論
社員をサーフィンに行かせよう―パタゴニア創業者の経営論イヴォン・シュイナード 森 摂

東洋経済新報社 2007-03
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starすばらしい会社です!!
star「正しい行いだけが利益を生む」という経営理念
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以前、『ビジョナリー・ピープル』という本を読んだ時、アウトドアブランドのPatagonia社に関する短い記述があったのですが、それ以降同社に対して興味を持ちました。で、この本はPatagonia社の創始者でありオーナーであるイヴォン・シュイナード氏が自らの経験と理念を記しているということで、見つけてすぐに購入しました。

彼自身の生き方があまりに特殊なので、理念については共感しにくい部分もあるのですが、何より環境に対する意識の高さ(というかそれが全て)については、考えさせられる内容です。本の帯に書かれたエンドースでも、帝人の長島CEOが”「健康な地球がなければ、株主も顧客も、社員も存在しない」という言葉は、経営の最上位にある命題は何かを明確に示唆している”と、そのユニークでありながら、考えてみれば至極当たり前の視点を評価しています。

企業人としてではなく、一個人としても非常に考えさせられることの多い本です。”生き方”を考える上でも、参考になる本ではないかと思います。個人的には超オススメの一冊です。


1年前はこんなこと書いてました:
2006年10月27日 プレミアリーグの観客動員数減少
実際、よほどのビッグゲームじゃなければアンフィールドだって当日券でてるわけですしね。

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posted by gouk at 22:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | これまで読んだ本

NIKEがUMBROを買収

引き続きサッカー(あるいは広くスポーツ全般)にお仕事で関わっている方々と面会させていただく毎日です。おかげさまで、少しずつ自分の中で方向性が見えてきたような気もします。

さて、今日は一つ気になる記事をご紹介します。

英アンブロ、米ナイキが買収(AFP NEWS)

イングランド代表のキットスポンサーを20年以上つとめたUMBROが、NIKEに買収されました。”買収額は5億8200万ドル(約660億円)”だそうです。

ちなみに、今年4月には37億ポンド(約8700億円)でPUMAがフランスのPPR(Gucciグループを所有)に買収され、少し前の話では2005年にアディダスがリーボックを約4000億円で買収したということもありました。大企業による寡占化が進んでいますね。

昨年、雑誌のTIMEでNIKEとAdidasがサッカーのマーケットで激しい争いをしているという記事を読みましたが、これでまたNIKEが攻勢をかけることになりそうです。


1年前はこんなことを書いてました:
2006年10月26日 意気消沈→回復
リバプールFCの本拠地、アンフィールドは初めて行った時も感動しましたが、繰り返し行くにつれ、そのすごさを認識できるようになりました。

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posted by gouk at 00:58 | Comment(2) | TrackBack(0) | サッカー
2007年10月23日

メロンパン

さて、仙台にいた人間としては、これは取り上げずにはおれません。

元Jリーガー山田隆裕さん、移動メロンパン事業で訴訟トラブル(スポーツ報知)

なんか、「契約当初と話が違うよ」という話だそうで。パン生地が違う、組合費なんて聞いてない、ワゴンの台数が違う、と結構あるみたいですね。私がいた頃(2005年)には既に下火になっていたように思いましたが、まだ走ってたんですねぇ。

ホントにブームの頃は近所のSEIYUの駐車場に長蛇の列が出来てました。山田氏自らが「仙台をJ2に落とした男が焼いています」とかジョークを言いながら売りさばいていたのを覚えています。かなり長い行列が出来ていて、私は結局一度も買わずじまいでした。だってSEIYUに入っていたDONQのパンのほうがおいしかったんですよ・・・。

それにしても、”「生地ではなく、焼き方が悪かったのでは」と主張している”そうですが、これは苦しすぎる言い分ですよね。


1年前はこんなこと書いてました:
2006年10月23日 再会
ホストファミリーにはしっかりお別れが出来なかったんですよね。メールはしたんですが・・・。

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posted by gouk at 23:12 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
2007年10月21日

帰国後1週間経過

今日本で保険会社が「お客様と契約内容の確認を行っています」とかいうTVCMを流してるんですが、なんか「お客様のためにやってます」的な言い方なのが気になります。というのは、あれって保険会社のリスクヘッジ的な役割がメインで、お客様のために契約内容の”見直し”をするわけではないんですよね。ただ「確認しましたよね?聞いてましたよね?」ということを徹底したいだけなのであれば、あの手のCMはミスリーディングもいいとこだなぁ、と思ったりもするんです。

とまぁ、そんなことはさておき・・・。

帰国して1週間が経ちましたが、あっという間、ではないですね。なんかやるべきこと、考えるべきことが多すぎて、濃い時間をすごしているというか、精神的にすごく長い時間をすごしているような気もします。多くはサッカー業界で活躍されている方々と面会させていただくことに時間を費やしており、色々と刺激を受けているからでしょうか。

週明けからは就職活動に力を入れていこうかと思ってます。本当に面接だとかという話は来月スタートになるのかなという感じですが、あんまりお金に余裕もないので、しっかり計画的にやらないといけないですね。一方で今後のキャリアを決める大きな決断になるので、慎重にやらねければという気持ちもあったりで困ってしまいます。

明日はスポーツ関連企業に勤めるFIMBAの先輩と会った後、スポーツマネジメントの第一人者の方とお会いする予定です。こちらも面会のために用意していく必要のあることがあったりして緊張するのですが、こうして多方面でご活躍の方々とお会いできるのは幸運の至りです。


1年前はこんなこと書いてました:
2006年10月21日 お買い物
お買い物といえば、昨日銀座にスーツを買いに行ってきました。なんか再開発されていて、だいぶ印象が変わってました。

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posted by gouk at 22:52 | Comment(4) | TrackBack(0) | 日記
2007年10月18日

「発見力」養成講座

今日は留学前からお世話になっている方と渋谷でランチした後、お知り合いの方々を紹介していただいて結局夜までお付き合いいただいてしまいました。刺激的な話とおいしい料理をお腹一杯頂戴して、帰りの電車の中では色々とおいしい料理について考えることも多くありました。

というわけで、今日はややネタ無しの状態ということで、先日買った本の一冊をご紹介します。

ビジネスマンのための「発見力」養成講座
ビジネスマンのための「発見力」養成講座小宮 一慶

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star刺激的な毎日への鍵
star星の王子さまの名言「物事は心でしか見ることができない」のビジネス版

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なかなかこれが面白い本でして、人と違った観点で物事を見るためにどうしたらよいか、ということを興味深い例を上げながら軽妙な書き口で書き上げてあります。ページ数もさほど多くないので、私は甥っ子に会いに行く途中の電車の中で読みきってしまいました。

簡単にまとめると、まずは物事に”関心を持つ”ことが大事で、関心を持ったら”疑問を持ち”、そして”仮説を立てて”からそれを”検証する”ことで、今まで見えなかったものが見えるようになる、ということです。また、”人は見たいものを見ようとす”傾向にあるため、先入観を取り払わないといけない、ということも書かれています。

実はこれ、多くの人が何気なしに実践していることなのでは、と思いました。ただ、ここまではっきりと説明できないというか、感覚的にやってしまっているのだと思います。感覚的にやっているということは、完全に意識して出来ていないということなのかもしれません。こうして明確にプロセス化されることで、より能動的に出来るようになるのかなと感じました。

しかし関心→疑問→仮説→検証という流れは、実に論文執筆と同じ流れですね。自分が関心を持ったトピックに関してコアとなる疑問を設定し、その疑問を解決する仮説を立て、様々な方法で検証するわけです。仮説はあくまで判断基準ですから、仮説が正しいか正しくないかという単純な結果は大した問題ではなく、むしろ仮説が正しかったらどうなのか、という考察こそが重要だと言われます。

また、本書後半の問題解決能力に関するパートも秀逸です。実に様々なTipsが掲載されている本書は、簡単に読みきれるそのサイズとは裏腹に、多くを考えさせられる良書だと思います。通勤時間にちょこっと、で読んでみてはいかがでしょうか。


1年前はこんなこと書いてました:
2006年10月18日 Theatre of Dreams
バックスタンド2階席で40ポンド(今のレートで9000円)でしたか・・・。ホントにチケット価格はどうにかならないもんでしょうかね。

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posted by gouk at 00:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | これまで読んだ本
2007年10月17日

事務手続きと衝動買い

イギリス時間: 10月17日 24:30

帰国してからというもの、身の回りの整理や関係各位へのご挨拶、行政への事務手続きなどなんやかんやでバタバタとしつつも、論文執筆の期間に比べればだいぶのんびりとすごしています。

日本に帰ってきてまだ数日とはいえ、色々と思うところが出てきました。電車や駅の綺麗さ、役所やお店でのサービスの良さなど、ポジティブな面が多く映りますが、今日眼科から帰宅する途中に一点気づいたことがあります。それは、「日本ではあまり”ありがとう”を聞かない」ということです。

リバプールにいた頃はそれこそ、毎日ことあるごとに Thank you やら Thanks やら Cheers やら Nice one やら、感謝の気持ちを表現するフレーズを聞いたものです。それも、見知らぬ他人からです。そして、自分がありがとうと言う機会も非常に多かったように思います。

おそらく違いは、ありがとうが言葉に出るまでのアクションの閾値なのだと思います。イギリス人は割と、何でもかんでもありがとうと一言添えるのに対し、日本人は少々のことでは無言だったりすると。お店の通路で少し人が通るのに体をよけたりするだけでもイギリスでは会釈されたり言葉に出してお礼を言われたりしていたもので、その辺のギャップがまだブリッジできてないのか、自分がやたらとありがとう、なんて言ってる気もしました。

こういう違いがこれから少しずつ見つかっていくのかなと思います。でも違いを見つけるのって楽しいですね。

そして衝動買いについてですが、この2〜3日で本屋に4度ほど行き、スポーツ関連の本を5冊ほど購入しました。追ってどんな本を購入したかをエントリで書いていきますが、うち一冊にはFIMBAの先輩である藤原さんが登場されていまして、なかなか楽しんで読めました。業界で既にご活躍の方がいるというのは実に励みになるものです。

これから就職活動、頑張っていこうと思います。


1年前はこんなこと書いてました:
2006年10月17日 エバートンFC訪問
1年前に初めて訪問したプレミアリーグのクラブで、今まさに私の同級生がここで働いているというのはなかなか感慨深いものです。自分も頑張らなきゃいけませんね!

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posted by gouk at 00:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
2007年10月13日

帰国しました

久々の日本時間での更新です。

先ほど、1年強の留学生活を終え、日本に帰国しました。

取り急ぎご報告まで、ということで。

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posted by gouk at 18:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 留学生活
2007年10月04日

Jリーグの人件費、収入と順位の関係性

イギリス時間: 10月4日 10:00

先日取り上げた、Jリーグの経営状況のデータを、興味のありそうな方にメールでお送りしたのですが、早速面白い形でフィードバックがありました。

Jリーグの人件費、収入と順位の関係性。 (yamatogokoro.com)

例の、ロンドン大学バークベック校でフットボールビジネスを専攻していた、いた君のブログですが、実に面白い記事になっています。少々ややこしいと思う方もいるかもしれませんが、必見です。

彼の記事で面白いなと思ったのは、Jリーグの順位はどの程度人件費で説明がつくか、という点を数値で出しているところです。曰く「リーグ順位の34%は人件費で説明する事ができ、残りの66%は他の要因で説明できる」という結果になったようですが、これがJ1もJ2も同じ値なんですね。私がデータをざっと眺めた印象では、J2のほうが人件費が結果に結びつきやすいのかなと思ったりもしたのですが、こうして数値で出てみると変わらない、と。ちなみに、プレミアリーグは「80%は人件費で説明出来てしまい、Jリーグよりも効果的な選手市場であり、人件費がほぼそのままリーグ順位に反映されている」のだそうです。

プレミアリーグの人件費がリーグ順位に与える影響の大きさを見ると、巷で話題(?)の「Jリーグ人気の向上のためにビッグクラブを作れ!」という声にはいささか疑問を持たざるを得ません。というか、元々ビッグクラブ支持論には反対なのですけれど。ビッグクラブを作ることでリーグ全体の価値の押し上げには繋がるかもしれませんが、このような「金持ち=勝利」の構造にも繋がりかねません。さらに、欧州と違いフットボールが完全に根付いているとは言いがたい状況で戦力(財力)格差が出てしまうと、万年中位〜下位のクラブは集客に窮することになるのではないでしょうか。フットボールの長い歴史を持つイングランドのクラブでさえ、中堅〜弱小クラブの一部では、集客が大きな課題になっています。(チケット価格などの関連もあるので、戦力格差の問題だけが原因とは言いませんが)

しかし、私がビッグクラブ支持論に反対する最大の理由は単純です。それは、「一度作ってしまうとあとから是正が難しい」からです。ビッグクラブを小さくするのは非常に難しいですし、ビッグクラブの存在がもたらす戦力格差の是正も非常に困難です。これは、欧州各リーグおよびUEFAやFIFAなどの運営母体が苦労している様を見れば明らかです。日本は欧州に比べてリーグとしての歴史が浅いので、ドラスティックな是正策を適用しようと思えば出来るのかも知れませんが、私には今のところそういうアイディアは思い浮かびません。

と、話が大幅にずれてしまいましたが、いた君の記事はこうした余計なことまで色々考えさせてくれるようなステキな記事なので、是非皆さんに読んでいただきたいと思います。


1年前はこんなこと書いてました:
2006年10月04日 本争奪戦
図書館の本の少なさは今考えてもやっぱりひどいなと思います。もうちょっとなんとかならないものでしょうかね。

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posted by gouk at 18:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー
2007年10月02日

アーセナルの売上が2億ポンドを突破

イギリス時間: 10月2日 12:40

昨夜は新FIMBA生の日本人の皆さんと食事に行き、またいつもどおり偉そうに先輩風を吹かせてきました。といってもまだ就職活動すらきちんとしていない状態なので、言うだけ言っておいて自分は何も成し遂げていない、という恥ずかしい局面を迎えないように頑張らなければいけません。他人に言ったことはいつも自分に返ってきます。

さて、今日は先日取り上げた記事の補足です。アーセナルの売上が1億8000万ポンドにというエントリを書きましたが、その後の正確なクラブからの発表で、売上が2億ポンドを越えたことが分かりました。レポートはクラブの公式サイトからダウンロードできます。

ハイライトは以下のような感じです。(レポートより抜粋)

・ グループの売上と営業利益(選手移籍取引前*1)が過去最高を記録、
 それぞれ2億ポンド(約500億円)と5120万ポンド(約128億円)。
・ 伸び率はそれぞれ売上が46%増、営業利益はなんと274%増。
・ 試合開催による収益(Match day revenues)が新スタジアムにより、
 前年比倍以上の伸びを見せ、9000万ポンドに(1試合当たり300万ポンド)。
・ キャッシュが大幅に増え、7400万ポンドに。

試合開催による収益が総売上の約半分というのはなかなかすごい数字だと思います。スタジアムツアーに行って聞いたところでは、コーポレートボックス(企業向けプレミアムシート)やラウンジ付ホスピタリティプログラムの数が前スタジアムと比べて大幅に増えたとのことで、それが増収に繋がっているのは間違いないでしょう。

さらに、レポートには詳しく出ていませんが、スタジアムのサッカー以外での利用(カンファレンス他)も前スタジアムに比べて増えているそうです。スタジアムガイドの方曰く「ウェンブリースタジアム(ほぼ丸々作り変えられたイングランドのナショナルスタジアム)と商圏が重なっているために競争は激しくなっている」そうですが、それでもクラブの収益への貢献は高いようです。

ただ、新スタジアム建設のための借金が利益を圧迫していることは間違いないようで、リファイナンスによって固定年利を達成するなど、返済に有利な状況を作り上げたとはいえ、年間2000万ポンドが借金返済の費用として計上されています。ヒルウッド会長はこれを大きな金額であることを認めながらも、長期的な観点から新スタジアムを利用することで得られる利益を考えて、大小を判断すべきだとしています。

昨季のアーセナルはピッチ上のパフォーマンスは低調でしたが、ピッチの外では大きな成功を収めています。今季はピッチ上でも素晴らしいスタートを切っていますし、まだまだ伸びが期待できるかもしれません。

*1: フットボールクラブの収益を見るときに使われるもので、PBTIT(Profit Before Trading, Interest and Tax)と呼ばれます。


1年前はこんなこと書いてました:
2006年10月02日 写真館オープン
いつの間にか閉じてました・・・。

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posted by gouk at 20:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー
2007年10月01日

J2リーグの経営状況

イギリス時間: 10月1日 13:30

いよいよ10月になってしまいました。帰国日が刻一刻と近づいています。帰国準備のため、今日はリョウヘイの家でパッキングをして、だいぶ身軽になる予定です。あとは10月5日からの”イングランド北部をウロウロと回る旅”を残すのみ、です。

さて、今日のトピックはJ2リーグの経営状況についてです。昨夜、以前やってみようと思った、PDFのデータのExcel化を進めているうちに、なんとなく色々気になってデータいじりをしていたので、少々時機を逸している感は否めませんが、いくらかハイライトを列挙してみます。ちなみになぜJ2か?というのは、あんまりJ2がメディアで取り上げられないから、という単純な理由です。

収入の部:
・ 売上トップは柏で、32億4400万円、東京Vが21億4300万円で2位。
・ 売上最下位は水戸で3億4100万円と、柏の約10分の1。
・ 売上10億円未満は山形、水戸、草津、湘南、徳島、愛媛、鳥栖の
 7チームで、半数超
・ 広告料、入場料、その他収益のバランスが最も良いのは札幌で、
 それぞれ37.8%、30.4%、31.8%。
・ 入場料収入の割合が最も高いのは仙台で約42%(6億7500万円)。
・ 他方、入場料収入割合が最も低いのは山形の13%。

コストの部:
・ 営業費用が最も多いのは柏で、売上を越える34億6200万円。
・ 営業費用が最も少ないのは水戸の3億3800万円。
・ 選手・スタッフの人件費が最も多いのは柏の21億8800万円で、
 営業費用に対する比率は約72%。
 これはかなり高い比率で、J1・J2全てのクラブで最も高く、
 J1に至っては70%を越えるクラブは皆無。
・ 絶対額で言うと、浦和、名古屋、横浜FMに次ぐ高さ。
・ J2覇者の横浜FCの人件費は5億2300万円、比率は40%。

収支の部:
・ 経常利益トップは水戸で、5100万円。
 収入が最も少なかった水戸が利益を出しているということは、
 所謂”身の丈経営”がしっかり出来ているということか。
・ しかしながらこれはJ2に降格がないという状況の産物かも
 しれない。降格があれば、下位にいることの多い水戸のような
 クラブは降格を避けるためのコストがかかるため、この規模で
 収支をプラスにするのは相当難しいはず。
・ 経常利益でプラスになったのは6クラブ。
・ 損益が最大だったのは東京Vで、ダントツの9億円近い赤字。
 これはJ1昇格を目指した大型補強のために支出がかさんだのだと
 思うが、これが”投資=結果”にならないスポーツビジネスの
 怖さだろう。

集客の部:
・ 総入場者数、平均観客動員数でトップに立ったのは仙台で、
 平均収容率は74%。
・ 逆に最下位は水戸で、平均収容率はなんと13.7%。
・ 入場料収入を入場者数で割った”なんちゃって客単価”は、
 仙台が4,670円でトップ、一方で徳島が949円で最下位。


順位と人件費の相関について少し述べると、J2はJ1に比べて、意外と使ったお金と順位がリンクしてます。例外は横浜FCの首位と鳥栖の4位、そして東京Vの7位くらいで、他は大体、使ったお金に応じた順位になっているように見えます。これがJ1になるとなかなか面白くて、横浜、名古屋、FC東京辺りは辺りはやや投資に対して結果が出ていないように見える一方、清水、川崎、G大阪、大分といったクラブはかなり善戦していると言えます。

J2では入場料収入の割合が仙台、札幌を除くとかなり低いようです。収入の”その他”の項目が何を指すのかが分からないのでなんともいえませんが、広告料収入に依存したクラブがチラホラと見受けられ、非常に危うい感じもします。入場料収入の増加は、その先のマーチャンダイジングおよび広告料の増加へ繋がる重要な要素だと思うので、やはりここに注力して経営するというのが、長期的な安定のために必要なのではと思います。


1年前はこんなこと書いてました:
2006年10月01日 1週目終了
今まさに新入生の皆さんがこうした心境なのかもしれませんね。

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posted by gouk at 22:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー